みなさん、こんにちは。
ちょうどサマーホリデーのシーズンですね。
みなさんの、、、
一番心に残っている夏の思い出は何ですか?
ちょっと考えるだけで、,,
いくつかの記憶が蘇って来るのではないでしょうか?
脳って素晴らしいですよね。
まるでビデオカメラみたいに、その時の瞬間を覚えている。
まだまだ未知の部分もたくさん秘めていて、
自分の頭の中にある物なのにとってもミステリアスな存在です。
人は忘却の生き物。
ドイツの心理学者、ヘルマン・エビングハウスの言葉です。
忘れたくない素晴らしい思い出。
でも、時を経るにつれてだんだんと曖昧になってしまう。
反対に、どうしても忘れられない。
そんな思い出はありませんか?
しばらく前に、私のカウンセラーがこんなことを言いました。
人の脳は忘れないようにデザインされている。
ヘルマンの言葉に反していますが、実はこれも正しいようです。
日常的な記憶は、古いものから順番に忘れていくけれど、
心が揺さぶられるような体験は、
たとえ何十年経っても、
まるで昨日のことのように覚えていたりする。
その瞬間の匂いや、
触感や、音さえ、
鮮明に心に残っていたりします。
大好きだった恋人が、私の名前を呼ぶときの声を、
今でも耳元に蘇らせることが出来ます。
何十年も昔のことですが、当時の古い歌を聴いたり、
二人の思い出の場所に似ている風景に出会ったりするとき、
まるで今も私たちがあの場所にいるように感じるのです。
不思議としか言いようがありません。
美しかったり、楽しかった思い出が蘇って来るのは嬉しいけど、
嫌な思い出ばかり覚えている、
という人も多いかもしれません。
繰り返し苦痛だった時間を思い出したり、
ことあるごとにそれを人に話していた結果、
新しい記憶として脳に上書きされてしまう。
嫌な思い出だけを消しさる魔法も薬もありません。
トラウマを克服する治療として、
脳に電気ショックを与える治療法もありますが、
失敗することを考えたら、受ける気にはならないでしょう。
ではどうやったら、、、
ネガティブな思い出から、
遠ざかることが出来るのでしょうか?
失恋の痛みは新しい恋をすることで消えていく、
というのは経験上、知っている方もいると思います。
子どもの頃のトラウマは、
新しい恋人を作ることで
乗り越えられるものとは違います。
新しく優しい愛情のある母親を見つけて、
子ども時代をもう一度やり直すというわけにはいきません。
英語では、Reparentingという言葉があります。
これは、例えば、結婚して幸せな家族関係を持つことで、
バーチャル的ではあるものの、、、
自分が与えて貰えなかった愛情など、
自分が欲しかったものを子どもに与えたり、
優しいパートナーから大切にされることによって、
今までの愛情不足を改善し、
子ども時代のトラウマを解消する方法です。
ただ、ここにひとつの大きな問題があります。
子ども時代に虐待されて育った人は、
幸せで穏やかな関係を選ばないことが多い
と言うことです。
次回はこの続きを話したいと思います。
みなさん、いつも読んで下さってありがとう。
良い日曜日を過ごして下さいね。
Love,